[486] 管理者 さん 2007年09月08日(土)
17時34分
考えていることが大きすぎるなんてことは全くありません。内容面では素晴らしいと思いますよ!
ただ、文章の書き方が『抽象的』というより『分かりにくく』させていると思います。いろいろなものをつめすぎていて展開を練らないと難しいと思います。
まず、
@『これから大学で学ぶ多くの事を生かすことができるのは何かと、調べてみたところUNESCOのWHCという機関にたどり着きました。』
この部分を中心文として書いた場合、次に続く部分を再考してみましょう。 引用部分、
A『WHCの目標は「世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重なたからものです。それらは国際協力を通じた保護のもと、国境を越え今日に生きる世界のすべての人びとが共有し、次の世代に受け継いでいくべきものです。」と掲げられています。』
この部分が長いので、読み手にとっては迷ってしまいます。引用の箇所はもっと省略して構いません。『WHCの理念にあった〜というのに共感して〜』って感じで大丈夫だと思います。そこらへん、当然、面接でどのような理念(目標)が掲げられているのか質問されますので答えられるようにしておけばいいでしょう。
次に、
B『私は世界遺産や絵画にとても興味があり、特に原爆ドームは訪れた人に原爆の悲惨さを伝えるとともに、自分がこの国の人間だと強く訴えかけます。』
そのとおりだと思いますが、これに続く、
C『しかしアメリカでは戦争を終わらすために原爆は必要な事であり正義であると主張する人もいます。』
…の部分は改めたほうが良いと思います。
D『このように世界遺産は国によって感じ方、受け取り方が違う事と、その一方で人として共有できるもののある事を感じさせる重要な人類の遺産だと考えています。』
…と続けるには、前の部分
『Cしかしアメリカでは〜』
というテーマは重過ぎて、このあたりも読み手が混乱すると思います。
ここまで一区切り付ける感じでまとめるようにしましょう。
そして、次の段階として『将来の職業』を書いていきます。
E『その世界遺産を守る仕事をしているWHCの一員として働いてゆきたいと考えます。』
…と書いていますが、これを中心文として段落を作るよりは、この一文を結論として最後に書けるように文章を展開したほうがいいと思います。
つまり、この後に続く、
F『現在、世界遺産を保護する際に問題となっているのは観光公害や民族文化の喪失などです。』
の部分は再度練り直して、『Eその世界遺産を〜』の部分より先に入れるようにしましょう。ただ、ここの『民族文化の喪失』について、私もちょっと分からなかったんですが、絶対、面接で突っ込まれますので、あえて難題を用意するよりは、省いたほうが良いと思います。
最後の部分、
G『解決策を模索する機関の一員として貢献し、一方自分自身については多くの国の人と携わり、いまよりさらに広い視野を持った人間に成長したいと望んでいます。』
ここで急に『広い視野を持った人間』と出てきています。この部分に関する説明が前段階(@〜F)でなされていないので、宙ぶらりんになってしまうと思います。入れるならそれにまつわる話も入れたほうがいいと思います。C、Dの部分に関連付けたものだとしたら、やはり、つながりが弱いので読み手は混乱すると思います。その意味も含めて、結論部分は慎重に検討を重ねてみてください。
繰り返しますが、文章の内容面、将来やりたいこと、についてはとても良いものを持っていると思います。全く問題ないと思います。
けど、文章では、あくまでも読み手第一でまとめるようにしましょう。読み手が気持ちよく読めるようなまとめ方になるように、何度も何度も推敲してみて下さい。
その苦労のひとつひとつが合格へ一歩一歩つながる。
頑張れ!!!
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