中国の新幹線
上海⇔南京の往復、中国の新幹線に乗りました!
小さい写真はクリックすると別窓で拡大されます。
南京にいる卒業生と会うために、中国へ行くことにしました。
ところが、当たり前というか何というか、南京は大都市にも関わらず、日本からの飛行機便が少ないのと、それ以上に値段が高いということが分かりました。
そこで考えたのが、新幹線ルート。
当然のことながら、こちらの方が、はるかに安上がりでした(笑)!
上海 → 南京
駅の待合室は2種類あります。硬座専用の待合室と、軟座専用の待合室です。 軟座専用の待合室の掲示板(軟座しか乗ったことないですが)には、日本語のメッセージまで表示されます。
中国の鉄道事情がどの程度変わったのか分りませんでしたが、かつて、中国を放浪した際、とにかく鉄道のチケットを取るのに必死でした。その“トラウマ(?)”のせいで、チケットは確実に手に入れようと思いました。
当然ですが、駅の切符売り場で切符を買うことはできます。しかし、一度、行ってみればお分りいただけると思いますが、とにかく戦場です(笑)。そこで、もし乗ることが確実ならば、やはり現地の知り合いに頼んで事前に取っておいてもらうか、或いは、旅行社なりを利用するかした方がいいかもしれません。
上海から南京まで、片道・軟座で 112 元(約1500円)です。旅行社に頼んで手数料を払うか、自分で取りに行くか。私は、手数料を払ってでも構わないと思うタイプです(笑)。
上海の軟座専用待合室では、飲み水をただで配っていました、ってどこもそうかもしれませんが、とりあえず、ここで私が乗車した駅が上海駅なので、上海のお話です。
待合室の入り口で持ち物検査をされ、中へ入ると、いきなり上りエスカレーターがありました。上の写真にある電光掲示板で案内が出、自分が乗る便のチェックインが開始されるとこのエスカレーターを登っていきます。その先で硬座の乗客と合流し、目指すホームへと降りて行きます。
上海の車窓から
日本の新幹線『はやて』タイプなんでしょうか?川崎重工が作った新幹線車両CRHです。
内装は、ほぼ日本の新幹線と同じで、使われている言語(文字)が中国語だって言うだけでしょう。軟座(グリーン車)の乗客は、ほとんどが日本人、外国人でした。
南京 → 上海
帰りの切符は、南京在住の卒業生に買ってもらいました。しかし、南京に到着した当日に買いました。そうでないと買えるかどうかわからず、怖くて怖くて(笑)。
駅までタクシーで来て、まだ40分あるとのことで、駅前にあるKFCで昼食を済ませました。
ギリギリまで卒業生と一緒にいて、それから軟座専用待合室に入りました。荷物チェックを受け、中へ入ると、すでにチェックインが始まっており、待合室のソファーには座ることなく、すぐエスカレーターを登り、目的のホームを目指します。
とにかく広いですね!!
さて、ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は『中国の新幹線』は、新幹線ではありません。弾丸列車などと名前も付いていますが、在来線の線路を新幹線車両が200km/hで走っているという表現が正しいでしょう。
つまり、上海と南京を結ぶこの列車は、日本でいうところの在来線以外の何物でもないのです。 当然、日本のように、わざわざ新幹線専用の線路や駅を作って走らせているのではなく、極々、一般的な線路を弾丸列車が走っています。これらの写真でわかるとおり、在来線特急に新幹線車両を使っているというところです。新幹線と呼ぶよりは、中国で言われている通り『弾丸列車』『高速鉄道』と呼んだ方がいいでしょう。
ですので、時間帯によっては、違う種類の車両に乗り合わせることもあるでしょう。
上海から南京へ向かう途中、珍しい車両を何度も目撃し、それに乗ってみたい!と思っていました。出入り口が車両の中央にあり、電光掲示板もおしゃれ。そんなことを思っていたら、帰りの列車はこれでした。
帰りは、このタイプの車両でした。乗り心地は『はやてタイプ』の方が圧倒的に快適です!!珍しい車両だからと、このタイプを選ばないほうがいいでしょう。
まぁ、時速はちゃんと200km/h(写真・右)は出していました。
コメント
本当なら、現地の卒業生に頼んでチケットを取っておいてもらう予定でしたが、長期休みとかいう時期でもなく、予定が合わずに旅行社経由でチケットを取りました。旅行社にチケットを頼む際、『軟座(グリーン車)の窓際で!』と念押ししたのですが、スルーされてしまい、ちょっとむかつきながら切符をもらいました。それでも、グリーン車の窓際の席が取れていました。
ところが、帰りは窓際ではありませんでした。
帰りの切符は前述どおり、南京に着いた当日、卒業生に買ってもらったのですが、窓際の席を頼んでもらうよう言ったところ、目の前の窓口の服務員から『どこの席になるかは分らない』と断られたそうです。
行きの窓際の席は、偶然だったようですね。
そんなわけで、どうも乗る列車の車両(タイプ)や座席は、指定できないみたいです。
また、今回は南京在住の卒業生に協力してもらいましたが、その卒業生と話をする時、この新幹線を『上海新幹線』と呼ぶと、すぐ『南京新幹線です!』と修正されていました(笑)。
中国の新幹線 ミニ知識
今回乗った新幹線も含め、CRHと呼ばれる中国鉄路高速(China Railway High-speed)の車両は4種類あるそうです。
まず、【南京→上海】で私が乗った車両がCRH1、【中国高速鉄道CRH1型電車】だそうです。
この車両は、ドイツのボンバルディア・トランスポーテーションの車両がベースだそうです。
そして、【上海→南京】で乗った、モロ【はやて】型のCRHをCRH2、【中国高速鉄道CRH2型電車】だそうです。
日本の川崎重工から購入した車両で、もちろん【新幹線E2系電車】がベースになっています。
その他、私はまだ乗っていませんが、以下、3、5と続くようです。
【中国高速鉄道CRH3型電車】
ドイツ、ICE(Inter City Express)の車両がベースです。
【中国高速鉄道CRH5型電車】
フランスのTGVを造った会社との技術提携車両です。
こうしてみると、世界中の新幹線開発国の車両を集めて、技術の競争をさせているようですね。ちなみにCRH4型は欠番だそうです。
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