[165] 管理者 さん 2005年11月04日(金) 14時48分
よくある課題です。一応『先生』なので『教える立場』でものを言いますが、偉そうな感じがしたらごめんね。
小論文課題のテーマでも出題されます。早稲田大学政治経済学部のAO入試でも出題されたと記憶しています。いや、いろいろな大学で出てますよ。
起承転結にこだわるのは何かの意見を言うときに有効です。美しく仕上がるでしょう。けど、志望理由の類では書けないこともないですが、起承転結にこだわると翻弄されてしまうでしょう。
小論文というと目くらめっぽう『起承転結だ!』とか『序論−本論−結論だ!』とかわめく先生がいるせいで、自由な発想、展開が阻害されています。「じゃぁ、お前こそ書いてみろ!」って言いたくなっちゃいますよね。
そこで、私の場合、この手の課題では、あくまでも『論理的に筋を通せ』と指導します。
これまた現在、私のサイトの『小論文のページ』を一生懸命製作していてそのうちアップしようと思っていますが、段落の構成って非常に重要で、その段落の中心的役割を果たす文(中心文)を中心に、文章を構成していく、話の筋を通していく、これを守れば志望理由書でも論理的に書けると思います。
≪論 理≫
◆AはBである。BはCである。CはDである。ゆえにAはDである。
◆AはBだった。AはCだった。AはDだった。ゆえにAはB,C,Dである。
要は、『かなりの受験生が文章を書く際に“つれづれなるまま”に書いてしまい、後の方に行くと何を書いているのか自分でもわからなくなってしまう』ということを避ければいいんじゃないでしょうか?この部分ではこの内容を書いて、次の部分では前のこれとつなげて、ここでちょっと話題を変えてみよう…、こんなことを考えていくと『この部分が“起”で、この部分は“転”だな。』なんて見えてきますよ。また“序”の部分では目指すものへのきっかけと野心を書き、“本@”の部分で社会的展開を書いて、“本A”の部分でその大学への意欲を書いて、最後にまとめる…、とか。
文章を書く前の『設計図』が重要です。
|